2020.05.29
水の恵みと古きをいかして変わりゆく山梨の旅


1日目 白州の水の清らかさを伝える酒蔵を見学
まず訪れたのは、築180年の立派なたたずまいを持つ、北杜市の伝統的な酒蔵「七賢」。白州の水をいかした酒づくりをしていて、ここでは、酒蔵見学から試飲、お土産の購入などを楽しむことができます。

醸造蔵「誠和蔵」に入った瞬間から日本酒の香りが! 実際の酒づくりの工程を見学しました。

試飲コーナーでは、瓶内二次発酵のスパークリング日本酒4種や、そのほか売店限定酒などを飲み比べることが出来ます。あまりのおいしさでまりあさんも笑顔に。

そのまま、隣にあるレストラン「臺眠」へ。人気メニューの「鮭(さけ)の麹(こうじ)づけ」の定食をいただきました。

麹が野菜がゴロゴロ入った汁物など、ボリューム満点。
エメラルドグリーンの水が美しい渓谷でリフレッシュ
南アルプス・甲斐駒ヶ岳を源とする清流、日本名水百選に選定された「尾白川」。駐車場から徒歩5分ほど行った先にある駒ケ岳神社を抜けると、つり橋があります。ここからは、花こう岩の白い岩肌とそこを流れるエメラルドの川の対比を楽しめます。

つり橋の先に続く少し険しい道をさらに10分程進むと、千ヶ淵に到着します。夏は緑の木々とエメラルドグリーンの水に囲まれ、気分をリフレッシュすることができます。

八ヶ岳の南麓にある自然栽培の農園を見学
過去のレシピ記事でも登場した、無農薬・無肥料で自然栽培のお米を育てる「自給農園めぐみの」へ。ここでは、自然栽培を学べるワークショップやシェア田んぼなどもあり、近隣から多くの方が訪れます。

自然農法でつくられたお米は、2週間の天日干しなど、手間をかけることで数値に現れないおいしさを目指しているとのこと。また、白米は七分づきにすることで、お米本来の味や香りを残しつつも、玄米特有の癖がない、子どもでも食べやすい食感になっています。

清里の濃厚な牛乳の味を楽しむソフトクリーム
続いて、清里産の牛乳や大豆、果物といった原料を中心に使う4つのお店が集まる「ともにこの森」へ。どのブランドも、実店舗はここだけ! 作り手の顔が見える安全・安心にこだわったものを扱っています。今回は、その中の「清里ミルクプラント」へ。

牧草の栽培や穀物飼料にこだわり、生乳100%とグラニュー糖、海草からつくられた安定剤のみを添加したソフトクリームは、しっかりした味わいで地元の方からも大好評です。

新ジャンル?「フレンチ×蕎麦(そば)」ディナー
夕食は、2年前にオープンしてすぐに地元の方の人気店になった「蕎麦 Hajime」へ。別荘を増改築したという建物は、シックな外観と大きな窓が開放的な内観に食べる前から気持ちが上がります。

開放的なキッチンから生み出されるのは、フレンチ×蕎麦のコース。

地元産のきのこと豚肉のスープは、お肉のうまみが溶け込んだやさしい味。自家製の絶品パンは、日によって買って帰ることもできるそう。

この日のコースの途中には、牡蠣(カキ)の入った温かい蕎麦が。細い麺が上品な汁によく絡んでいました。

コースに追加して蕎麦やカレーを注文することも可能。
2日目 自然な味わいのブドウでつくる絶品ワイン
2日目は勝沼へ移動して、「くらむぼんワイン」 のワイナリーの見学から。雑草を生かして自然にそくした栽培をしているブドウ畑を案内してもらいます。甲州ぶどう、甘みの強いアジロンダック、カベルネソーヴィニヨンなどさまざまな品種が育てられています。

山に囲まれた勝沼の地形を生かして、山からの風を考慮してつくられた畑を見ながら、品種ごとの栽培方法の違いなどを伺いました。その後は、100年以上前からある蔵の中へ。

フランスから送られてきた樽(たる)。樽の内部を焼くことで、ワインに樽の香りが移ります。空の樽からはローストされた香りをかぐことができます。

先代が住んでいた古民家を改装して、一部を試飲スペースにしています。

ワインやぶどうジュースを試飲できます。香りのよさと、しっかりとしたぶどうの味わいに、まりあさんも思わずうっとり。

おいしいから行きたい、甲府のビーガンカフェ
ランチは甲府市に移動して、おいしいビーガン食がいただける「Fluunt KOFU」へ。動物性不使用とは思えない食べ応えや、ジューシーな味わいのベジバーガーが大人気。最近のイチオシはヘルシーなおかずがたっぷりのった、ベジデリ丼の「フルウントボウル」。


ジュエリー生産日本一の山梨でアクセサリーづくり
山梨県にはジュエリーの会社が約1,000社あり、実は国内生産量が日本一。その中でも甲府には約600社が集まっていると言われています。今回はそのうちの1つ「ラッキー商会」の工場で、ジュエリー生産過程の見学と、アクセサリーづくりを体験しました。

ジュエリーづくりには13程の過程があり、それぞれの説明を聞いた後、実際にその一部を体験。まずはつくりたいアクセサリーの型と中に入れる石を選びます。

1つずつ教えてもらいながら、研磨などを行います。真剣な表情で慎重に作業をするまりあさん。はじめての作業で「難しい!」と感想も。


出来上がったアクセサリーは箱に入れて自分へのプレゼントに。

「甲府で人気のカフェ」と言えば、寺崎COFFEE
近年、若い世代の移住が増え、地元の食材を使ったパン屋やカフェを始める人が多い山梨。その中でも人気なのが、甲府駅近くの「寺崎COFFEE」。豆選びからこだわったドリップコーヒーと、15時頃には売り切れる人気の手づくりマフィンをいただきました。

まりあさんからは「コーヒーもマフィンもおいしくて止まらなくなっちゃう!」とコメントが。

神山まりあさんからのメッセージ


近いのにあまり来たことがなかった山梨。
1日目は、山に囲まれた雄大な景色の中で、自然に触れ合ったり、白州のおいしいお水を使った日本酒を堪能したり、自然の魅力がつまった時間を過ごすことができました。
2日目は、勝沼のぶどう畑でぶどうの品種について学べ、ジュエリー工場では、実際に自分で体験することで、職人の技の尊さを改めて感じました。お食事は、厳選された食材を使ったカラダにやさしくおいしいものをいただき、旅のだいご味を満喫しました。
都心から電車で約1時間半。おいしい空気と水の恵みでできたものをいただき、自然の中でリフレッシュできる山梨、また訪れたくなりました。
Photo by 安藤信作 Movie by omegane
山梨のおススメの宿泊施設

フフ山梨
ヨガプログラムなど多数。

リノベーションした建物でカフェ&バーラウンジの2階にある2室の宿。
まりあさんの「シェアした!」瞬間たち






※お酒は20歳を過ぎてから。飲酒運転は法律で禁じられています。