エルマの読みもの

神山まりあさんも始めている! いいものを一生大事に使い続けるエシカルな暮らしかた

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神山まりあさんも始めている! いいものを一生大事に使い続けるエシカルな暮らしかたの写真
雑誌「VERY」で大活躍中の神山まりあさん。ご自身や家族の健康のために、前回「一汁一菜」レシピを学んでから、汁物用の漆器が気になっているそう。ただ漆器のお手入れについてはわからないところも。そこで、前回記事で登場した漆器MARUWANをつくられている伝統工芸士さんにお手入れ方法など伺いました。

大好きな器だからこそ、長く使い続けられるものを

――器好きのまりあさんが、器を選ぶ基準はなんですか?
 
神山
まずかわいいもの、そして料理が映えるものを選びます。家族へ料理作っている中で、見た目からおいしさを伝えたいなと思って。あと最近、長く使えるものにも目覚めました! 息子にも譲って代々受け継いでいきたいな、と思っています。

義理の母が漆器が好きで、譲り受けたものがあります。また、母方の実家でも代々受け継いでいるものがあります。ただ譲り受けた漆器は、お正月しか使っていなかったり、まだ日常使いはできていませんでした。

――そんな中、漆器のMARUWANを使ってみていかがでしたか?

神山
緊張しました! 1つ1つ想いがあってつくられているものだから、その想いを感じました。1度だけ使いましたが、洗い方のコツなどあるのだろうな、と思って、今日きちんとうかがってから、ヘビロテしていこうと思っています。
今回まりあさんが使用したMARUWANは、秋田県の川連漆器工房「利山」のもの。
四季を味わう丁寧な暮らしにと、四季と漆器をかけて、SHIKI Kawatsuraシリーズの第一弾として誕生しました。日々に暮らしに寄り添う、使いやすいカタチです。

漆器の1番のお手入れは毎日使うこと

(写真右:秋田県川連漆器工房「利山」の伝統工芸士 佐藤公さん)

佐藤
使っていただいてありがとうございます。漆器の塗膜(表面の膜)は真珠と同じくらいの硬さと言われていて、乾いた状態で拭くと、ホコリなどで傷がつきます。ですので、普通のスポンジの柔らかい方を使って中性洗剤をつけて洗ったのち、お湯ですすいでもらって、温かいうちに拭いてもらえれば水切れもよいです。

神山
中性洗剤を使っていいんですね! 食洗器には入れられますか?

佐藤
原木を使っているので、食洗器は入れられません。ただ手洗いのやり方自体は、普通の食器と変わらないので、普通に使ってください。むしろ毎日使ってあげることが適度な水分を与えることにもなるので。

リペアをしながら代々受け継ぐ

(今回の対談では、MARUWANをカフェラテボウルとして使用)

神山
私の親が本家として代々受け継いでいる漆器があって、おわんの後ろに「神山」と名前もあるんですが、もう内側がはがれているんです。これは、直せますか?

佐藤
直せますよ! 基本、だれが作ったものでも直せます。例えば、外側に絵が描いてあるから、内側だけ、というように、一部分だけリペアすることもできます。

神山
もう、見て楽しむものだと諦めていたので、リペアしたいです!

佐藤
漆器は、祖父母から受け継がれたものをリペアする方もいます。江戸時代くらいのものでも、リペア自体は可能です。

原木から漆器になるまで約1年

佐藤
川連漆器のつくり方を簡単に説明しますと、秋田県湯沢市で栄えた川連漆器は、トチやブナなど、国内にある木を主に利用しています。それらの原木を、まずある程度のブロック状にして、くり抜いて、乾燥させるところからはじめます。水分が抜けるといびつになるんですが、そこからねじって、限界までいびつな形にさせてから、さらにくり抜いて、やすりをかけて、フォルムをつくっていきます。大体ここまでに6カ月ほどかかります。

神山
まだ塗っていなくて、6カ月もかかるのですね。

佐藤
そこからいろいろな加工をへて、漆を塗っていきます。

神山
トータルすると、1年くらいにはなりますか?

佐藤
そうですね。最終的な色の漆は最後に1回ですが、じつは10何層もあって。木からとっただけの木漆などさまざまなものを塗ります。何層にも塗り重ねられるので、丈夫です。

神山
それでもこんなに軽いんですね! 初めて持った時に軽くて驚きました。

佐藤
他にも漆の特徴としては、月日がたって、空気に触れると発色が良くなっていきます。よって、同じものでも1年後に購入すると、前のものと色が全く変わって見えたりもします。

神山
そうやって1つ1つの色が異なるというのも、味がありますね。作品に命があるようです。

漆器の着せ替え!?

中が青のMARUWANを使っているまりあさん。いつか、息子さんに受け継いでもらう時には、息子さんの好みに合わせて、例えば全面青など色を変えられる、という話にもなりました。

佐藤
傷ついても、リペアで、色も傷も新品同様になりますよ!

神山
いいですね! 着せ替え可能って感じで、長く使うことができますね。

この漆器は、「着せ替え可能」ということを実感していただくために、5年以内であれば色を変えられる「着せ替えカード」がついたセットが販売されることになりました。
このカードは、まりあさんの、「つくり手の方や自分も含めてみんなからの愛をこめて、ラブレターでお届け」という想いと、使い捨てではなく、一生大事に使い続ける暮らしに賛同した、福島の特定非営利活動法人しんせいが、デザインにおこしてくれました。
カードの表にまりあさんが心を込めて、手書きで言葉を入れてくれました。
(限定10枚で手書きカード付です)
今日の対談で、漆器のお手入れは簡単そうと思えたけど、つくる工程を知ってしまうとますます大事に使いますという気持ちになった、と話してくれたまりあさん。まだ1歳の息子さんには触らせられない、と言っていましたが、佐藤さんより、もしぶつけて木がへこんだとしてもリペアできることを聞いて、「息子に触らせてあげようかな」と。そして実際に使っている様子の写真を送ってくれました。

漆器は、正しい扱い方を知っていれば、普段使いできる器です。また何かあったら、リペアをすることで、次世代まで使い続けることができます。1つ1つ手作業でできている本当にいいものを、一生大事に使い続ける、エシカルな暮らし方として、日々の暮らしに取り入れてみませんか。

【今回紹介した商品はこちら】
SHIKI Kawatsura MARUWAN (着せ替えカード付き)

秋田県湯沢の伝統工芸品「川連漆器」の工房の一つ「利山」と、器に関心が高い女性プランナーが企画。四季を通して、暮らしのさまざまなシーンで活用できるように誕生したプロダクトが、「SHIKI Kawatsura」シリーズ「MARUWAN」です。

生産者紹介

佐藤公

秋田県川連漆器工房「利山」の伝統工芸士

ミラノサローネなどにも長きに渡って出展。イタリアで活躍するデザイナーとのコラボ作品は『ELLE DECOR』など、海外のインテリア雑誌でも多数取り上げられ国内外で好評を得ている。

生産者紹介

特定非営利活動法人しんせい

東日本大震災・原発事故で避難した障がい者の就労向上を目指している。

「誰一人置き去りにしない」「何一つ無駄なものはない」の理念ではぎれを使ったバッグやカード、お菓子などを販売している。第一回「ジャパンSDGsアワード」SDGs推進副本部長賞受賞

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