2020.09.03
簡単!野菜も魚もぬか漬けに。
毎日の幸せ「わたしのぬか床」

「ぬか漬け」は、日本の伝統的な発酵食です。きゅうりやナスなどがよく漬けられる野菜ですが、形のしっかりしたものであれば、どんな野菜でもおいしく漬けられます。さらに、生の魚や肉を漬けると、酵素、酵母の働きでたんぱく質が分解され、柔らかくおいしい下ごしらえができます。
ぬか漬け初心者でも大丈夫!
有機米ぬかを使ったセットで、今すぐはじめる簡単ぬか床

まず、ぬか床を用意します。すでにご家庭でお持ちのぬか床があればそちらをお使いください。今回は、味、状態の整ったぬかと保存容器がセットになった、ぬか漬け初心者の方でもすぐに使えるぬか床、「わたしのぬか床」(金沢大地)を使いました。
原料は、有機国産米ぬか、石川県奥能登の海水塩、北海道産昆布、島根県産有機唐辛子のみで、添加物は一切使っていません。
ご紹介するのは、基本の「有機野菜のぬか漬け」とアレンジレシピの「魚のぬか漬け」です。さらに、ぬか床のお手入れや、いりぬかをぬか床にたす「たしぬか」についてもお伝えします。
また、ぬか床をゼロから作る場合は、この「たしぬか」の方法をアレンジして作ることができます。やり方については、たしぬかのところで説明していますので、ご覧ください。

では、ぬか床を準備します。容器を洗い、水分を拭き取り、同封のぬかを容器に移し替えます。これでぬか床の準備は完了です。とても簡単です。
ぬか床は、冷蔵庫の野菜室で保管します。かき混ぜは、3日から1週間に1回程度で大丈夫なので、普段のお手入れも簡単です。
ぬか床の基本
旬の有機野菜をぬか漬けで楽しむ

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材料(2~4人前)
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・きゅうり 1本
・なす(小) 1本
・にんじん 1/2本 - ・ぬか床(わたしのぬか床セット)
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・きゅうり 1本
作り方




<レシピのポイント>
このレシピのポイントは3つです。
1つめは、野菜を洗ったら水分を拭き取ること。水が多く入ると、ぬか床の状態がゆるくなる原因にもなります。
2つめは、野菜の硬さや大きさによって、漬ける時間を変えること。例えば、きゅうり、なすなどの野菜より、にんじんや大根などの根菜類の方が、漬けておく時間が長くなります。
3つめは、一般的には、食べる前にぬかを水で洗いますが、私の場合は、ぬかの栄養を逃さないように、洗わずにぬかをキッチンペーパーなどで拭き取り、細かいぬかがついている状態のまま食べます。
ぬか床のアレンジ1
意外な野菜をぬか漬けで楽しむ

基本的な野菜を漬けていると、時に、意外性のある野菜をつけてみたくなります。それが案外おいしく仕上がるのが、ぬか床のすごいところです。
そんな魅力あるぬか漬けの材料として、今回ご紹介するのが、ミニトマトとスイカの白い部分を使ったぬか漬けです。
トマトはジューシー、スイカはシャキシャキとした食感を残しつつも、ぬかの発酵により、まろやかな味になります。うまみ、塩みがつくので、お茶や食事によく合います。スイカは食べる前に赤い部分と白い部分を切り分けておきましょう。スイカの他にも間引きされたメロンなど普段捨てていたものもぬか漬けに合います。
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材料(2人分)
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・ミニトマト 6個
・スイカの白い部分 大1/8玉分 - ・ぬか床(わたしのぬか床セット)
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・ミニトマト 6個
作り方



<レシピのポイント>
このレシピのポイントは2つです。
1つめは、ミニトマトの選び方です。ミニトマトは、皮が破けそうなものや柔らかすぎるものは、中の水分がぬか床に出るので、選ばないようにしましょう。
2つめは、スイカは赤い部分は普通に食べて、残った白い部分を漬けて無駄なく食べましょう。ただ雑菌が入るのを防ぐため、食べ残しを使うのではなく、最初から切り分けて使いましょう。
他にも、ごぼうやアボカドもおすすめです。
ごぼうの香りとぬか漬けのうまみがマッチし、深い味わいになります。塩味もあるので、ごはんにもよく合います。
アボカドは実のしっかりとした少し固めのものを選び、皮をむいて漬けましょう。自然な甘さで、ひと手間を感じられる逸品です。お酒のおともにもぴったりです。
お好みの新鮮な野菜で、ぜひお楽しみください。