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「福島の米」前人未到への挑戦

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「福島の米」前人未到への挑戦の写真

福島は米どころ。農家や販売者が工夫をこらして、「福島の米」の価値向上に努力を重ねています。そのうち、「世界一」の米を作る天栄村の「天栄米」と、独自の商品戦略をとる会津の「継承米」について、話をききました。

前人未到の9年連続「世界一」-天栄村産コシヒカリ-

鑑定の写真
全国自治体で唯一、9年連続「世界一」に輝くのが、天栄村のお米です。
「米・食味分析鑑定コンクール国際大会(主催:米・食味鑑定士協会)」において、9年連続で「天栄村栽培研究会」のメンバーが「国際 総合部門」で最高の金賞に輝いています。メンバーは相互に変わりながら、9年続けて金賞を獲得する農家を村が輩出しています。
主催団体によると、コンクールは米のコンクールとして規模・出品数とも国内最大で、海外でも最大とみられています。そのため、金賞受賞米は「食味世界一」とされています。

天栄米は、無農薬・無化学肥料のコシヒカリで、漢方肥料を活用しているのが特徴です。食べたときの甘みと、冷めても粘りと香りが残るのが特徴だといいます。色もつやが長持ちする「冷めてもおいしい米」です。
また、コンクールでも高評価を得てきた「食味」は、水分・たんぱく質・アミロース・脂肪酸の4項目を測り、そのバランスのよさが高得点に結びつくといいます。
清水の写真
天栄米がおいしい秘密は、村の豊かな自然にもあります。村の中心に分水嶺があり、村の天然記念物に指定される地中から清水が湧き出す場所があるなど、混じりけなしの水が豊富です。こうした村の清水を使った村内の酒蔵でも、全国新酒鑑評会で5年連続金賞を獲得しています。
稲刈りの写真
「もっとおいしい米を作りたい」という思いと「このままでは米農家が衰退する」との危機感が農家をかりたて、村と一体となって「天栄米栽培研究会」がスタート。しかし通常の米より生産量は半減するため、「生産量より味を」という研究会の取り組みは「村の笑いものだった」(斑目会長)といいます。
しかしコンクールで「世界一」を獲得。東日本大震災と原発事故のおきた2011年も「今年作らなければ米づくりが途絶えてしまう」との思いから、放射性物質を低減するゼオライト処理をすぐに行い、2011年にも「世界一」を受賞。周りの目も変わってきたといいます。
食味計の写真
そして食味計を村役場内に設置。誰でも自分の米の数値を測れるようになり、研究会の会員以外も計測に訪れます。村の農家が食味を競う村内コンクールも定着し、意識の底上げをはかっています。
天栄米販売の写真
販売は、インターネット販売のほか、道の駅「羽鳥湖高原」などでも販売しています。この道の駅では、天栄米を使った定食もあります。
天栄米の食事の写真

おいしい米を冷蔵庫に -会津産コシヒカリ-

継承米の田んぼの写真
会津では、最高品質のコシヒカリを作ろうという「会津継承米 氏郷(うじさと)」の取り組みが、約14年前に始まりました。独自開発した有機肥料を使います。田んぼに微生物が活発になり、粒子が細かくトロトロの土が特徴です。
根を伸ばした米は粒が大きくなり、ハリがある米に育ちます。お寿司屋さんに好評だといいます。冷めてもおいしいので、家庭向けでは「お弁当やちらしずしに最適」とアピールしています。
継承米の写真
そして「氏郷」に次ぐ新商品として「牛乳パック型」の「本田屋継承米」を発売しました。
都市部の家庭では冷蔵庫での保管が多いことに注目。冷蔵庫のドアポケットに入れられる「冷蔵推奨モデル」です。米は精米後に劣化が進みますが、米は真空詰めにされ、さらに冷蔵保存することで、より長くおいしく食べていただくことを目指しています。首都圏中心の高級スーパーでも販売を開始しました。
継承米の農家の写真
「継承米」の取り組みも、文字通り米作りを継承し「農家の所得を上げたい」との思いがあります。農業のモデルケースを作るべく、会津の代表的農家の指導をあおぎ、高品質の米を作り続けています。

福島は米どころ。ほかにも、中通り・福島市の「カトウファーム」では、福島県のオリジナル品種「天のつぶ」を専門に作っています。
カトウファーム・加藤さんの写真
県内各地で「福島の米」を全国に広めるべく、挑戦が続いています。

【関連リンク】
天栄米栽培研究会の「漢方環境農法天栄米」
本田屋継承米 【白米】3本セット
カトウファームの「天のつぶ」
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