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エルマの読みもの

鎌倉時代から続く
「おわんの国」の川連漆器
~未来への伝統~

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<center>鎌倉時代から続く<br>「おわんの国」の川連漆器<br>~未来への伝統~</center>の写真

朱や漆黒の艶やかな色で、食卓の雰囲気を上品なものにしてくれる「和漆器」。


英語では「japan」と呼ばれることもあり、日本の伝統工芸品として人々の生活に身近な存在ですが、「お手入れが難しそう」、「扱いづらそう」といったイメージを持っている方も多いのではないのでしょうか?


今回は、「〜未来への伝統〜」と題し、「おわんの国」秋田県湯沢市の川連(かわつら)町で鎌倉時代から作られている「川連漆器」を通して、次の世代につなげていきたい日本独自の「ものづくり」や、世界に誇る「和の心」をお届けします。

800年前、鎌倉時代に秋田県で生まれた「川連漆器」

「川連漆器」の誕生は、はるか鎌倉時代までさかのぼります。

当時、源頼朝に仕え、秋田県の川連を治めていた小野寺氏が、奥羽山脈から切り出されたブナの木や漆を利用して、家臣たちに刀の鞘、弓、鎧といった武具に漆を塗らせたのが始まりといわれています。

江戸時代には本格的に漆器産業が始まり、藩の保護によるバックアップも受けながら、椀、膳、重箱など幅広い漆器がつくられるようになります。

江戸時代中期には、漆面に対して刃物で文様を彫り、この痕に金箔、金粉を押し込む「沈金(ちんきん)」や、漆器の表面に漆で絵や文様、文字などを描き、それが乾かないうちに金や銀などの金属粉を「蒔(ま)く」ことで器面に定着させる「蒔絵(まきえ)」といった装飾も施されるようになりました。

生産額「2,000両」を誇った 漆器の一大生産地

明治2年における川連での漆器生産額は、2,000両といわれていて、現代の価値では2億6,000万円ほどにも及びます。

その後、明治29年には「川連村漆器同業組合」ができ、翌年には「第1回品評会」が開催されます。当初、お椀の木地の生産は「水車式ろくろ」や「足踏み式ろくろ」が主流でしたが、稲庭水力電気株式会社の営業が始まったことで「電動ろくろ」へと移行します。

その後、さらに技術研究が進み、昭和初期には第30代内閣総理大臣の斎藤実氏が視察に訪れるなど、産地である川連への注目度があがりました。

戦後は、汁椀が関東近辺へ多数出荷されたことで、家庭における「日常使いの器」として地位を確立したのち、昭和51年には、国の伝統的工芸品に認定され、地域の主要産業となった現在に至ります。

何層もの塗り重ねで「軽さ」と「丈夫さ」を実現

川連漆器は、国産の木を素材とした木地を、ゆっくりと時間をかけて煙で燻して乾燥させるという昔ながらの方法で製造されています。

この「燻製乾燥」は、木地が低温でゆっくりと乾燥するため、木材の割れの原因となる狂いやゆがみが軽減されます。また、煙の成分と木材の蛋白質が合わさることで木質が強くなり、防腐や防虫予防の効果もあるといわれています。

下地には、柿渋汁にホウやヤナギの木などを焼いた炭粉を混ぜたものを塗り、乾いたら研ぎ、続いて生漆を塗るという「地塗り」を数回行い、中塗、上塗を繰り返すなど、10何層もの塗り重ねを行うことで、木地がゆがみにくく、丈夫な下地に仕上げています。

川連漆器の特徴である「軽さ」や「丈夫さ」に加えて、断熱性や保温性にも優れた、使い勝手の良いお椀が生まれる理由です。

最終仕上げには、乾燥後の研磨をせずに、ハケで塗り上げたまま乾燥させる「花塗り」が取り入れられています。

漆の流れ方を予測しながら、動きを自在に操ることで仕上げる技法は、まさに職人技。
研いだり磨いたりせず、そのまま木地の線をか生かしながら、なめらかで光沢ある塗り立てをすることにより、ふっくらとして優しい雰囲気で、料理を華やかに引き立てる川連漆器が生まれるのです。

時間の経過とともに魅力が増す「一生モノ」の名品

鎌倉時代から800年以上続く、未来に伝えていきたい伝統文化の川連漆器。

現在では、伝統的な「朱色」や「黒色」以外にも、さまざまな色やデザインで、変わりゆく現代人の好みやライフスタイルに合ったお椀を作り続けています。

取り扱いが難しそうな漆器ですが、基本的には普通のお皿と同じように取り扱うことができます。食洗器や乾燥機、電子レンジは使えませんが、中性洗剤とやわらかいスポンジで洗い、水気を取れば、使った後のお手入れは完了です。

毎日使うことで、漆器に適度な水分を与えることができるので、神経質にならず、気軽に毎日使ってみてください。

漆器は、空気に触れることで発色がよくなり、使い込むことで艶が出てきます。
また、漆を塗り直して長く使い続けることができるのも魅力の1つです。

時間の経過とともに魅力が増す「一生モノ」のアイテムとして、晴れの日はもちろん、普段使いとしても使いたい川連漆器。あなたのお気に入りを探してみてはいかがでしょうか?


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