2021.01.27
にんじん、さつまいもが大活躍!
有機農家さん秘伝の保存食・常備菜レシピ3選

冬の寒い時期は、にんじんやカブ、大根、いも類など、根菜が充実します。霜や雪が降ると、土の中の野菜たちは、さらに甘みを含んで成長します。
今回は、一度で1本をなかなか使い切れなかったりする根菜をフル活用した、有機農家 深瀬さん宅のこの時期ならではの保存食をご紹介します。
作ってすぐ食べてしまい、保存するまでもないかも!?
にんじんのおいしさ再発見!「にんじんの和風ラペ」
寒さで甘さが増したにんじんは、ぜひ、生で食べてみたいもの。ラペにすると、千切りなので、食べやすくなります。イタリアンのラペはよくありますが、和風のラペを農園てとて 深瀬雅子さんにうかがいました。

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材料 4人分
・にんじん 1本
・醤油(しょうゆ) 大さじ1
・ごま油 大さじ1/2
・酢 大さじ1/2
・砂糖かはちみつ 少々
・すりおろし生姜 1かけ
・いりごま 適量
作り方


深瀬さんにこちらのレシピのポイントをおうかがいしました。
にんじんの大きさによって、調味料は加減してください。作り置きに向くので便利です。
わが家は小さく刻んだ人参の葉っぱや炒りごまを入れて食べています。レーズンやクルミを入れてもおいしくいただけます。たくさん作っておいて、パンにはさんで食べても良いです。
とのことでした。和風ラペも意外とパンにも合うんですね。焼きサバなども一緒にパンにはさんでも、良い組み合わせかもしれません。

もりもり食べられる!「にんじんの明太子炒め」
にんじんは、油との相性が抜群。油と一緒に食べることで、にんじんの栄養素ベータカロテンの吸収が高まるといわれます。また、皮にも栄養が多いので、ぜひ皮ごと食べたいものです。
さて、にんじんをただ炒めるだけでなく、明太子と一緒に炒めると、ごはんにも良く合う立派なおかずになります。深瀬家では、はしが止まらないと家族からも大人気とのことです。

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材料 4人分
・にんじん 1本
・塩 適量
・明太子 1腹
・こめ油(なたね油)大さじ1程度
作り方



深瀬さんにこちらのレシピのポイントをおうかがいしました。
冷めてもおいしいので、お弁当にもおすすめな簡単1品です。分量は、にんじんの大きさやお好みで変えてみてくださいね。
にんじんがあまったり、たくさんある時に作っておくと、常備菜として役立ちますね。
いもの甘みを生かした「さつまいもバター」
たくさん手に入ったさつまいもは、さつまいもバターにして保存食にしてみましょう。

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材料 4人分
・さつまいも(大きくて表面の凹凸の少ないもの) 約100g
・ココナッツオイル 大さじ1
・なたね油 大さじ1
・きび砂糖 大さじ1
・塩 2g
作り方




深瀬さんにこちらのレシピのポイントをおうかがいしました。
わが家は「べにはるか」で作ります。家庭用では砂糖を入れない方が好きです。さつまいもの筋が入らないように、くぼみが少なくて大きめで表面がきれいなものを選んでいます。
3の段階でシナモンやココアパウダーを少々入れるとまた違った味わいになります。塩や砂糖はお好みで加減してくださいね。


単品の野菜だけでも、味つけで工夫すると、もりもり食べられる立派な保存食や常備菜になります。ごまやココナッツオイルなど、オイルやフレーバーも工夫すると、飽きのこないおかずになります。ぜひお試しください。
生産者紹介
農園てとて 深瀬 隆治さん、雅子さん

大分県 由布市の山間部で、農薬や化学肥料をを一切使わず、環境に負荷をかけない、次世代に続く有機農業に取り組んでいます。ご夫婦ともに大学の農学部で学び、南房総市(旧三芳村)で有機農業の研修後、九州で農地を探し、2000年に新規就農。豊富な知識と経験で多品目の有機野菜、米、麦などを栽培しています。固定種、在来種の野菜、種にこだわっています。古民家を再生し、民泊の受け入れもしています。