2020.01.06
お正月疲れの体に優しい
「有機野菜のリセット食」

疲れた胃腸は「有機野菜たっぷりの雑炊」でリセット

お正月にたくさん休んだはずなのに、どことなく違和感がある。そういうときは、リセット食を取り入れ、徐々にいつもの生活リズムを取り戻してみてはいかがでしょうか。
例えば、おすすめは、消化によく、吸収が早い「有機野菜たっぷり雑炊」。野菜をたくさんとることで、ビタミンやミネラル、カリウム、食物繊維などが多くとれます。特に、自然循環を大切にして、無農薬、無化学肥料、無除草剤で育てられた有機野菜は、野菜本来の味わいがあり、リセット食にぴったり。
【有機野菜たっぷりの雑炊】

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材料 2人分
・玄米や雑穀ごはん 320g(ごはん約2杯分)
・お好みの有機野菜をお好きなだけ
・水またはお出汁 640cc
・天然塩 小さじ1
*写真は、安納芋、にんじん、かぶ、菊芋、にんじんの葉、しょうが入り
作り方

2.きざんだ具材を固い野菜から入れて行き、火を通します。
3.火が通ったら、ごはんを入れてひと煮立ちさせます。
4.塩で味を整えます。
仕上げの味つけは、塩だけでも野菜本来の味が生きておいしいです。もう少しコクを出したいときは、白味噌(しろみそ)を少し加えると、コクとさらに甘みも増します。胃腸が疲れ気味の時は、野菜を小さめに刻んだり味付けを薄めにするのがおすすめです。
もっとさっぱり食べたい時は、野草のおかゆがおすすめ。深瀬さんがよく使うのは「なずな」。生米と水が1:10の割合の水が多めの中国風おかゆです。鍋でコトコトと炊き、塩を少々かけて整えれば、できあがり。深瀬さんのお好みは、炊き上がったおかゆの上澄みの重湯部分とのこと。ねっとりとお米の甘みが凝縮(ぎょうしゅく)したおいしいところです。

野草が手に入らない時は、春菊や小松菜などの葉野菜で代用してもおいしいです。
増えた体重は「有機野菜の常備菜」でリセット

胃腸疲れだけでなく、体重も増えてしまってなんとかせねば、と思っている方も多いのでは。 そのようなときに、うれしいのが「ヘルシーな常備菜」。野菜が主役だから、カロリーも控えめな上、食事のバランスも良くなり、心も体も満足度が高い食事になります。
深瀬さんの「常備菜」は、有機野菜まるごと使いきったエシカルな常備菜です。冬の時期は、間引き大根や大根葉、かぶの葉、赤わさび菜、からし菜などの浅漬けが多いとのこと。作り方は、カンタン。少量なら、ポリ袋に3cmくらいに切った菜と塩を入れてもみます。半日、冷蔵庫に入れちょっとしたもの重しに載せておきます。ポリ袋から出してよく水気を絞ってかつお節と醤油(しょうゆ)をかけて食べます。カボスをプラスしてもよく合います。
深瀬さんの常備菜レシピを他にもご紹介します。
【農園てとて流 酢大豆】

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材料 4人分
・大豆 200g
・酢 60cc
・醤油 60cc
・きび砂糖 大さじ1
・出汁用昆布 適量
作り方

2.大豆をフライパンで香ばしく炒ります。
3.炒ったアツアツの大豆を1の容器の中へ入れます。
4.数時間たち、大豆が酢醤油を吸って大きくなればできあがりです。
*お好みで刻んだ唐辛子を入れてもおいしい
酢大豆は、タンパク質が豊富で腹持ちがよいヘルシーな常備菜です。長期保存もでき便利ですよ。
余った野菜は天日で乾燥

深瀬さん宅の軒先には、干し柿や大根の葉がつるされて、にんじんの葉、柿の皮、しょうがの茎などが干されています。にんじんや大根の葉は、ふりかけなどの乾燥常備菜に。しょうがの茎は、お風呂に入れて使います。

干し柿は、良いタイミングでもむと柔らかくなるそう。干し柿は、酢の物などの常備菜に入れると良いアクセントになります。
都心で軒先がないお宅でも、マンションのベランダで、ハンガーにつるしたり、干しかごを日なたに置くことで、まねできます。季節の身近な野菜をつかって、いくつかの常備菜を作っておきたいですね。
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旬の有機野菜が盛りだくさん入った野菜セットです。このページで紹介した干し野菜も季節によって、入ることも。また、ジャムなどの手づくりの加工品も楽しみのひとつです。届いてからのお楽しみ。さらに、めずらしい野菜には、使い方やレシピのメモが同封されているのも人気です。
生産者紹介
農園てとて 深瀬 隆治さん、雅子さん

大分県 由布市の山間部で、無農薬、無化学肥料、無除草剤の環境に負荷をかけない、次世代に続く有機農業に取り組んでいます。ご夫婦ともに大学の農学部で学び、南房総市(旧三芳村)で有機農業の研修後、九州で農地を探し、2000年に新規就農。豊富な知識と経験で多品目の有機野菜、米、麦などを栽培しています。固定種、在来種の野菜、種にこだわっています。有機JAS認証農家。古民家を再生し、民泊の受け入れもしています。