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レシピの見方を変えてみる。食品ロスを減らす、クックパッドの使い方のタイトル
レシピの見方を変えてみる。食品ロスを減らす、クックパッドの使い方のタイトル

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企業の食品ロス削減に向けた取り組みを知り、外食や買い物、料理など毎日の「食」に関わるよりよい選択を目指すためのコーナー、「知って完食」。これから全4回に分けて、企業による先進的な食品ロス削減の取り組みや考え方をご紹介していきます。

第1回目となる今回は、「毎日の料理を楽しみにする」という理念を掲げ、レシピ投稿・検索サービス「クックパッド」や地域の飲食店や生産者のこだわり食材をアプリから購入できる生鮮食品EC「クックパッドマート」などを展開するクックパッド株式会社のコーポレートブランディング部 部長、横尾祐介さんにお話をお伺いしてきました。

レシピは
廃棄を減らすアイデアの宝庫

約362万(2021年12月時点)ものレシピが投稿されており、今では多くの人々の毎日の料理を支える情報インフラとなっている「クックパッド」。クックパッドに掲載されているレシピは、食品ロスとどのような関係があるのでしょうか。横尾さんは、人々のレシピに対する考え方も食品ロスの発生に影響すると話します。

横尾さん「クックパッドはもともと『料理(クック)のメモ帳(パッド)であり、レシピを記録していく場所です。そして、それが誰かの役に立つことで共有され、広がっていたサービスです。どのレシピも投稿者さんが作っておいしかったお料理ですので、レシピ通りにつくることでそのおいしさをだれでも再現できます。さらに私が素晴らしいと思うのは、そこにある食材の組み合わせやアレンジの『アイデア』です。例えば、レシピ通りにつくるために買いそろえた食材が全て使わずに余ってしまうこともありますよね。ですが、クックパッドに数多くあるレシピのアイデアで、食材が廃棄になることを防ぐこともできるでしょう。」

「クックパッド」のウェブサイト

「クックパッド」のウェブサイト。約362万(2021年12月時点)のレシピが掲載(外部リンク)

たしかに、料理を検索して出てきたレシピ通りに作ろうとすると、この食材は1/2カット、この食材は何グラムといった点にこだわりすぎて、結局は食材を使い切れずに食品ロスを増やしてしまう可能性もあります。それでは、クックパッドのレシピはどのように活用するのがよいのでしょうか?

横尾さん「クックパッドのよいところは、多くの人たちによって記録された、家庭料理のアイデア。家庭にある食材をどう活用して料理するか?のアイデアに溢れています。例えば、冷蔵庫にある食材の名前を検索欄に打ち込めば、この組み合わせでこういう料理ができる、というのを教えてくれます。それによって家の冷蔵庫を空にして、食品ロスをなくすことができます。クックパッドを活用し調べていくことで、残りがちな食材のおいしい活用をたくさん見つけて楽しんでほしいですね。」

クックパッド株式会社コーポレートブランディング部 部長「横尾祐介さん」の写真

横尾祐介さん(クックパッド株式会社 コーポレートブランディング部 部長)

審査基準の
一つに生ごみの量?
「クリエイティブ・クッキング・バトル」

料理をレシピではなく食材から考えることが、食品ロスの削減につながる。そう考えた横尾さんは、中高生らとともに実行委員会を結成し、2018年から残りものの食材だけで作った料理を競い合うイベント「クリエイティブ・クッキング・バトル(以下、CCB)」を始めました。

CCBのユニークな点は、通常のクッキング・バトルとは異なり、審査基準に「おいしさ」や「料理の見た目」だけではなく「工夫のアイデア」と「生ごみの量」も入っているところ。さらに、使える食材は残りものだけで、調理時間はたったの45分、当然クックパッドでレシピを検索するのも禁止、という制限だらけの内容になっています。横尾さんは、こうした制限が参加者のクリエイティビティを引き出し、バトル参加後の料理に対する考え方の変化を生み出すと話します。

クリエイティブ・クッキング・バトルの様子の写真

クリエイティブ・クッキング・バトルの様子(2019年)

横尾さん「レシピ通りの食材や工程で料理をしないといけないと考える人にとっては、いつもと違うものでいつもと違う作り方をするというのは少しハードルが高いですよね。日常の料理は失敗したくないから、あまり挑戦もしませんし。ただ、CCBのような場に来るといつもと違うことをしないと負けてしまうので挑戦するのですが、いざやってみると意外と何とかなるのですね。すると、家に帰ったときに『野菜のへたをもう少しギリギリまで攻めて切ってみよう』とか、『この汁物にこれを入れても意外といけるのではないか』とか、食材の切り方や見え方に変化が生まれます。その最初の一歩を踏み出させてあげる、そういう組み合わせがあるということを驚かれずに人に見てもらえる状態をつくるのがCCBなのです。」

クリエイティブ・クッキング・バトルの様子

CCBは2018年、2019年とオフラインで開催され、のべ1,000人以上が参加しました。そして2020年からは新型コロナウイルスの影響を受けてオンラインによるレシピ動画投稿コンテストへと形を変え、オンライン開催2回目となる2021年は、条件に「保存食」と「地域の食材」を使うことが加えられました。

レシピの条件に「保存食」と「地域の食材」といった食品ロスやフードマイレージ(輸送にかかる環境負荷)が減る食材を加えることで、自然と環境によりよいレシピのアイデアが共有されるようになります。こうした細かい設定にも、どうすれば食品ロスに関心がない人にも自然とロスの削減につながる行動をとってもらえるかを追求し続けている横尾さんのこだわりが反映されています。

2021年クリエイティブ・クッキング・バトル1位受賞の動画

クックパッドが
「料理」にこだわる理由

「毎日の料理を楽しみにする」という理念を掲げ、料理をとおして個人と社会と地球がかかえるさまざまな課題を、見つけ、考え、解決することを使命としているクックパッド。同社はなぜ人々が料理をつくることを何よりも大切に考えているのでしょうか。

横尾さん「クックパッドが料理にこだわっているのは、人が料理から考えたり気づいたりすることがすごく多いからです。かつ、世界中でこれだけ同じように行われている日常行為はありません。料理をすることで、自分だけではなく相手や社会との関わりが出てきますし、食材を買おうと思えば経済が関わってきます。また、食材を作ろうと思えば環境が関わるし、買うとしても生産者の先には同じく環境の問題がありますよね。人、社会、地球、すべてが実はつながっているということを日常的に考えたり、影響を与えられたりできるのは料理しかないのではないかと思っています。」

料理からジェンダー平等を考えるイベントに参加する男子高校生の写真。

料理からジェンダー平等を考えるイベント「SDGs Cooking Innovation Lab」に参加する男子高校生の様子(2019年)

「料理をするという行為がそうしたことについて考える最初の窓口になると思うので、その窓口をいかに楽しんでもらえるか、というところから『毎日の料理を楽しみにする』というミッションになっているのです。」

料理は、自分と環境や社会とのつながりを考える最初の窓口となり、料理を通じて環境や社会に日常的に影響を及ぼすことができる。その言葉の裏には、一人一人の持つ力の大きさを信じるというクックパッドの信念があります。クックパッドにとって、食品ロスの削減はあえて取り組むテーマというよりは、理念を追求し、利用者のニーズを満たそうとサービスの改善を続けるなかで自然と生まれる結果なのかもしれません。

「クックパッドの家庭科」に参加した生徒たちが作ったトマトパスタの写真

「クックパッドの家庭科」に参加した生徒たちが作ったトマトパスタ。同じトマトパスタでもそれぞれ個性は全く異なっており、自由な発想の大切さを教えてくれる。

私たちが
今日からできることは?

レシピを「正解」ではなく「アイデア」だと捉えて料理をクリエイティブに楽しむ。横尾さんのお話には食品ロスを減らすうえでとても参考になるヒントが詰まっていました。これらの考え方を踏まえ、私たちは今日から何ができるでしょうか? 最後に横尾さんに聞いてみました。

横尾さん「とりあえず冷蔵庫の食材を『クックパッド』に入れてみてください。そこには思い描いた正解はないかもしれませんが、アイデアがたくさんあります。クックパッドに載っているレシピは、自分の味覚に合うかどうかば別としても、少なくとも投稿した人がおいしいと思った食材の組み合わせや、アイデアが掲載されています。ゼロから考えるより失敗率も下がるはずです。アイデアの集積である『クックパッド』をぜひ活用してほしいですね。」

私たちは料理をつくるとき、ついついレシピを正解だと思ってその通りに作ろうとしてしまいがちですが、本来料理はもっと自由なもの。食材はレシピ通りにカットしなくても食べたい分だけ使えばよいし、レシピにない具材を加えたってよい。1日3回食事をするとしたら、それは1日3回、社会をよりよくするチャンスがあるということ。ぜひクリエイティブな発想で毎日の料理を楽しみながら食品ロスを減らしていきましょう。

横尾祐介さんの写真

クックパッド株式会社
コーポレートブランディング部 部長
クックパッドの家庭科 総合プロデューサー クリエイティブ・クッキング・バトル代表横尾祐介さん

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どこにでもあるものより、なかなかないもの。
太陽の香りがしたり、人の手の温度を感じる。
大事に生まれたものは、大事にしたくなるものです。
そうだ。こだわりは、ごちそうなんだと思う。
もっと知ってほしいもの、あなたに届けたいもの、見つけました。
好きって、エールなのかもしれません。