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実はこんな工夫が!外食の食品ロスを減らす、ロイヤルグループの挑戦のタイトル
実はこんな工夫が!外食の食品ロスを減らす、ロイヤルグループの挑戦のタイトル

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ロイヤルホールディングス株式会社の経営企画部CSR推進課長・重田英一さんの写真

企業の食品ロス削減に向けた取り組みを知り、外食や買い物、料理など毎日の「食」に関わるよりよい選択を目指すためのコーナー、「知って完食」。これから全4回に分けて、企業による先進的な食品ロス削減の取り組みや考え方をご紹介していきます。

第3回目となる今回は、ファミリーレストランの「ロイヤルホスト」や天丼・天ぷら専門店の「天丼てんや」、ピザレストラン「シェーキーズ」など、私たちになじみ深いブランドを展開し、外食・ホテル・食品事業などを幅広く手がけるロイヤルホールディングス株式会社の経営企画部CSR推進課長・重田英一さんにお話をお伺いしてきました。

食品ロス削減タスクフォース結成の経緯

2019年10月1日に「食品ロスの削減の推進に関する法律」が施行され、全国的に食品ロス削減に向けた動きが高まるなか、ロイヤルホールディングスは2020年6月に「ロイヤル食品ロス削減タスクフォース」を結成し、グループ全体としてブランドの垣根を超えて食品ロスの削減に本格的に取り組み始めました。タスクフォースの結成にはどのような背景があったのでしょうか。

重田さん「食材は経営視点で考えると売上原価にあたるため、品質や安心の担保のための廃棄はどうしても出てくる一方で、コストの観点から廃棄をどうコントロールするかという考えは弊社にもともとありました。しかし、それが社会課題の解決という視点には結びついていませんでした。」

「その後、2018年にCSR推進部(現・経営企画部CSR推進)が立ち上がり、自社の事業がどのように社会課題の解決へつながるかを考えたとき、一番身近でかつ事業に直結する社会課題が食品ロスの問題だったのです。」

ロイヤルホールディングスが展開するファミリーレストラン「ロイヤルホスト」の店舗写真

ロイヤルホールディングスが展開するファミリーレストラン「ロイヤルホスト」

「グループ全体の取り組みとして最初に始めたことは、食材の源を知るため、産地を訪れての収穫体験会でした。私たちはどうしても食材を金額で見てしまう傾向があり、そこにかかる苦労や年月を考えるという思いが至っていないのではと考え、まずは産地を知り、大変な思いをして育ててもらった食材をどうすれば無駄にせず使い切れるのかを考えるところからスタートしました。」

その後、2019年10月にはロイヤルホールディングスとして全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会の共同宣言を締結し、それが契機となって本格的に食品ロス削減に向けて動きが始まりました。そして、2020年に新型コロナウイルス感染症の拡大により食品ロスの問題がより深刻化するなか、同年6月のタスクフォース結成にいたったそうです。

パッケージを変えるだけで食品ロスが減る?

「ロイヤル食品ロス削減タスクフォース」のメンバーは各事業会社から数名ずつ選抜され、合計20名程度で構成されました。グループには「ロイヤルホスト」や「天丼てんや」のようなチェーンのブランドもあれば、空港やサービスエリアで展開しているレストランなどもあります。重田さんは、それぞれの会社で考え方や管理手法も異なるため、その垣根をどのように取り払うかを大事にしたと話します。

の写真

ロイヤルホールディングス株式会社の経営企画部CSR推進課長・重田英一さん

重田さん「例えば、ロイヤルホスト専用で売っていたドレッシングのロゴを『Royal Host』から『ROYAL』にし、ブランドの垣根を超えて販売できるようにすることで、無駄にすることなくお客様に味わっていただくことができるようになりました。」

ドレッシングの変更前と変更後のパッケージの写真

ドレッシングの変更前と変更後のパッケージ。「Royal Host」を「ROYAL」に変更

「また、弊社では沖縄の那覇空港限定で地元の紅芋を使ったスイートポテトを販売していたのですが、コロナ禍の影響もあり飛行機が飛ばなくなることで販売数が減少しました。そこで、『那覇空港限定』を『沖縄県産紅芋』という表現に変えることで、空港だけではなく高速道路のサービスエリアなどでも販路を拡大できるようになりました。」

紅芋の変更前と変更後のパッケージの写真

紅芋の変更前と変更後のパッケージ。「那覇空港限定」を「沖縄県産紅芋使用」に変更

タスクフォースを結成したことで、これまで製造する会社と販売する会社で分かれてしまっていたメンバーがつながり、意見交換をした結果、パッケージを少し変えるだけで、商品の売れ残りによる廃棄量が減ったため、食品ロスが減らせるという新しい解決策が生まれたのです。

その他にも、「天丼てんや」では、スポットメニューなどの切り替え日に全店一斉終了していたため発生していた食材ロスによる損失額を、店舗ごとに切り替え猶予を設けることでロスを削減したり、「シェーキーズ」ではフライドポテトのカット方法を変更したり両端部分を使用する新たなレシピを開発するなど、各ブランドが主体的に食品ロス削減に向けた様々な工夫が生まれました。

「天丼てんや」の季節「のっけ」メニューの写真

「天丼てんや」の季節「のっけ」メニュー

ロイヤルホールディングスでは2030年までに2016年比で食品ロスも含めた食品廃棄物の量を20%減らすという目標を掲げていますが、これらの取り組みの成果もあり、2020年4月~2021年3月の食品廃棄量は2016年度と比較して10%近く減少しているとのことです。

ただし、重田さんは「コロナによりテイクアウトやデリバリーの需要も増えているため、食べ残しなどの『食品が廃棄される場所』が、店舗から家庭へ移動したための結果が考えられます」と話し、廃棄量が大きく減少した要因をしっかり検証していく必要があると付け加えました。今後は、店舗での取り組みをサプライチェーン全体に広げ、食材がお店に来るまでのロス削減に取り組んでいくとのことです。

ライバルが、パートナーに。
デニーズとのコラボレーション

ロイヤルホールディングスの取り組みの中でも一際ユニークなのが、競合他社との連携による食品ロス削減の取り組みです。ロイヤルグループが展開するロイヤルホストは株式会社セブン&アイ・フードシステムズが運営するデニーズと連携し、2021年4月に環境省が推進する食品ロス削減活動「mottECO(モッテコ)」の導入モデル事業に採択されました。

このモデル事業は、希望する顧客に植物由来の食べ残しお持ち帰り専用容器を渡し、食品ロスと家庭から排出されるプラスチックごみの両方の削減を目指す取り組みで、ロイヤルホストとデニーズは合計60店舗でこの「mottECO」の提供を始めました。

mottECOの容器の写真

mottECOの容器

競合となる二社が連携して同じ容器を提供し、食品ロスとプラスチック削減を目指すというこの取り組みは国からも高く評価され、2021年11月には環境大臣賞も受賞しています。

重田さんによると、このmottECO導入モデル事業をはじめたことで、お客様から新たな気付きをもらえたそうです。

mottECOの容器の使用写真

重田さん「mottECOを実施しているお店で働くスタッフの方が、お客様から最初のオーダー時に『容器もください』とお願いされたと話してくれました。『今までは食べたくても残すのが嫌で注文しなかったけれど、これがあれば最初に食べきれる分だけを残してあとは容器に入れて持ち帰れるから』とお客様に言われたそうです。これはまさに発想の転換で、レストランに来ていただいた方が、どうすれば満足していただけるか、楽しんでいただけるか、という私たちが本来取り組もうとしていることの原点に立ち戻る気付きとなりました。」

コミュニケーションで食品ロスは減らせる

レストランなどを通じてお客様に「食」を提供する事業者として様々な形で食品ロス削減に取り組んでいるロイヤルホールディングスですが、逆にお店を利用する私たち消費者としては、どんなことを意識すれよいのでしょうか。最後に重田さんに聞いてみました。

「消費者と事業者は、常に対等でありたいと思っています。例えば、『このハンバーグを食べたいけれど、食べきれないかもしれないので、他に何かあるかな?』と言っていただくだけで、別の商品を提案できるかもしれませんし、そうした要望を吸い上げて、新たな商品が開発できる可能性もあります。」

「私たちは自分たちが持っている情報を100%お客様に伝えたいと思っているのですが、そのためにお客様からも情報を伝えていただきたいと思います。ささいな会話でも構いませんし、『今日のおすすめは?』などでもよいかもしれません。会話をすることでその場も楽しくなりますし、その会話も雰囲気の一部になるので、ぜひ従業員に聞いて欲しいですね。」

レストランで食事をするとき、自分の体調やおなかの減り具合などを鑑みて、量を調整できないか確認してみたり、別のメニューができないかを店員に聞いてみたりする。そうしたちょっとしたコミュニケーションを心がけるだけでも食品ロスを減らすことができ、コミュニケーション自体も楽しむことができるのです。

外食産業の食品ロスを減らすためには、事業者の努力だけではなく、私たち消費者一人一人の努力も欠かせません。次にレストランに行くときは、ぜひ店員さんとの会話を楽しんでみませんか?

重田英一さんの写真

ロイヤルホールディングス株式会社 経営企画部CSR推進課長重田英一さん

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どこにでもあるものより、なかなかないもの。
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そうだ。こだわりは、ごちそうなんだと思う。
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好きって、エールなのかもしれません。