エルマの読みもの

五感で楽しむ! 三陸の海をココロとカラダで大満喫

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五感で楽しむ! 三陸の海をココロとカラダで大満喫の写真

7年前、未曽有の災害に襲われた石巻・女川。あの日の事は決して忘れてはいないけれど、今はキラキラしたたくさんの笑顔が、三陸の漁師町にはありました。カキ好きの神山まりあさんが、エールマーケットのレシピ企画で食べたカキの生産者を訪れ出会った東北の“今”をお届けします。

グルメ

鮮度抜群! 極上の海の幸

海を眺めながら頬張る海鮮丼は絶品

「おさかな市場 おかせい」の看板メニュー「女川丼」

丼ぶりから溢れんばかりにお刺身が乗っています!あまりのボリュームにまりあさんも思わずびっくり!
平日も土日も活気あふれる「おさかな市場 おかせい」。店の前の女川港に揚がった魚介類をふんだんに使った「女川丼」は地元の人にも大人気の逸品です。

「うわぁ~おいしそう!」

「眺めといい、味と言い最高」と満面の笑みがこぼれます。 店の前を絶えず人が行き交い、店内は活気に満ちています。
「女川って震災復興を乗り越えて、その先のステップにいる感じ。皆さんとてもエネルギッシュでパワーがみなぎっていて、私まで元気をもらえます」

店長の岡芳彦さんと。ずらりと並ぶ干物をバックに

昨年の冬、仮設店舗からようやく本設店舗に移れた時、店長の岡 芳彦さんは「地元の人にやっと本当の接客ができる」と喜びました。
「魚の旬は海が決めるんだ」という言葉が印象的でした。「自然がもたらす女川の海の恵みをこれからもそのまま伝えていきたい」と熱く語ってくれました。

自家焙煎の本格的なコーヒーで優雅な時間を

明るく落ち着いた店内の「マザーポートコーヒー」

JR女川駅を降りると、海まで一直線にウッドデッキ調のおしゃれな店舗が並ぶ「ハマテラス」は女川の新しいランドマーク。「お魚市場 おかせい」とカフェ「マザーポートコーヒー」は、ここハマテラスにあります。太陽に照らされキラキラと光る海を望みながら女川を「食べて」「感じる」。そんな場所です。

かわいらしいぬいぐるみがあちらこちらに

ランチの後のオススメは「マザーポートコーヒー」。オリジナルブレンドと自家焙煎のコーヒーが自慢のカフェです。10年前に1号店がオープン後、宮城県を中心に系列店が展開されています。 店内は明るく開放的でついつい長居してしまいそう。去年出産されたまりあさん。「妊娠中のカフェイン断ちが辛かった!」というほどのコーヒー好き。この日頂いたオリジナルブレンドは、まろやかでおいしいと大満足。

個装のドリップコーヒーは可愛いデザインでお土産にも好評

石巻の恵みを心ゆくまで堪能できる食堂

浜のお母さんたちが郷土料理を出す「はまさいさい」

JR女川駅から南へ車で約30分。牡鹿半島の沿岸部に食堂「はまさいさい」があります。 昨年行われたアートイベント「Reborn-Art Festival」で作られ、その後も地元の方がレストランとして運営を続けています。

海の幸や山の恵み、いろいろな食材を見せてもらいました

この日のメニューは、肉厚な帆立の旨味と里芋の優しい甘さが溶けあう炊き込みご飯や、臭みが少なく柔らかい鹿肉のさっぱりした後味とソースの甘酸っぱさがクセになる鹿肉ロースト等、まさに海と山の豪華共演を堪能できる三陸ならではのコースメニューです。

全てのメニューに石巻の食材、浜の食材を使った料理

この日のメニュー:はまさいのお惣菜 2種/ふじきと柿のマリネ/宗田カツオとトマのフリッタ/女川銀鮭のカルパッチョ グリーンペッパー/荻浜産 殻付き牡蠣のパン粉焼 荻浜産 スズキと芹 蕪の蒸し焼き/牡鹿半島産 鹿のロースト バルサミコのソース/十三浜産の帆立と里芋炊き込みごはん

どの料理も文句なし!

お父さんは海へ漁に、お母さんはそれを調理。 昔から変わらない浜の生活に「その日に獲った食材をさっと料理できるお母さんってすごくすてき。普段は献立を決めてから作り始めることが多いけど、私もいつかできたらいいな~」と浜のお母さんスタイルに感服です。

※2018/2/1から冬季休業中(※休業期間中もランチ、ディナーともにお問合せ頂き次第対応可)

石巻の「おいしい」を堪能できる新スポット

地元民から観光客まで楽しめる「いしのまき元気市場」

半島から、石巻市街に戻ってきました。ガラス張りで開放感溢れる新しい交流拠点で食事です。2階にある「元気食堂」は、観光客だけでなく地元民にも早速人気の新スポット。JR石巻駅から徒歩約10分と、アクセスも良好!

お気に入りのアヒージョを発見

2017年7月30日のオープン以降、地元の交流の場ともなっているといいます。
駅周辺で唯一のスーパーが閉店したため、1階での買い物ついでに食堂でおしゃべりをしていくのだそう。ウッドデッキ調のおしゃれなテラス席もあり、若い人からお年寄りまで充実した時間を過ごせる場所です。

石巻産の肉厚の穴子がまるごと乗った穴子天丼

「こんなにたくさんのおいしい物に出会えて幸せ」と笑顔のまりあさん。
「食堂のおばちゃんたちや、集まっているお客さんも本当に明るいですよね。元気食堂というネーミングがぴったりだなと思います」。

運営マネージャーの米澤耕也さんとテラスで

運営マネージャーの米澤耕也さんは「石巻にはおいしい素材が豊富なのに宣伝がまだまだなんです。もっと情報発信をしていきたいですね」と話します。
「元気市場」には、日常使いの生鮮食材から旅のお土産まで、約1300種もの石巻のうまいものが集結しています。

体験

全身で楽しむ三陸の海

自然が作ったカキ養殖の最適地で、カキの体験

浜のお母さんとカキ剥きを体験

リアス式海岸の三陸ではカキ養殖が盛んです。近年「漁業に触れる機会を作りたい」という漁師が増え、一般の人向けの漁業見学やカキ剥き体験が人気となっています。
今回、まりあさんは 「ほんわか幸せレシピ(カキグラタン)」で食材として使用したカキの生産者に会いにやってきました。

まず貝を開くのに一苦労…

寒さが厳しくなってくる冬には、早朝から浜にあるカキ小屋で、お母さんたちがカキを剥く光景がみられます。まりあさんも、お母さんに教えてもらいながらカキ剥きに初挑戦です。 隣では、長年使い慣れた専用ピックでお母さんが手早く剥いていきます。一方、まりあさんは「意外と硬い。難しい~!」とちょっと苦戦気味。
穏やかな内海と周囲の山々から流れ出るミネラルを豊富に含んだ水が、ここ荻浜ではカキ養殖に最適とされます。一日で剥くカキの総量は250キロ! 少しでも傷がつくと売り物にならないため、早朝から集中して剥き続けなければいけません。 「私たちが食べている剥きカキの裏に、お母さんたちのこんな大変な作業があったんですね。お母さんたちに会えて、ますますカキが好きになっちゃいました」。

漁師さんと一緒に乗船! カキの水揚げ作業を見学

船長の江刺寿宏さんと出発

カキ剥きの次は、目の前の浜で、カキ養殖の船に乗船です。 船の上で漁師から、カキの赤ちゃんをホタテの殻に付着させるところから始まる養殖の手順を聞きました。そしてカキ養殖の水揚げを目の前で体感。海の中に垂れ下がる10mのロープには370個ものカキが付いていました。 カキの殻にこびりつくムール貝を除き、正真正銘の「生カキ」をその場で頂きます! 船の上でしか味わうことのできない貴重な体験です。

いよいよ水揚げの瞬間

船をおりた後は、とれたばかりのカキをほおばります。

「実際の生産者さんの声も聞けました。こんなにも安心感と美味しさが増すんだと自分でもびっくり。普段何気なく食べていたカキが、大切に育てられているとわかり、ありがたみを知りました。楽しんで学べるので、もっと多くの人に体感してほしいですね」。

石巻発ブランドでアクセサリー作り

オーナーの田中鉄太郎さん。ブランド誕生秘話を伺いました

石巻の市街地で、手作りの外壁が特徴的な「funade」を訪問しました。 店を入ると、カラフルな大漁旗が目に入ります。大漁旗は、昔から海の安全と豊漁を願い、親戚や仲間から贈られた、まさにこの地のアイデンティティーといえるもの。被災し泥まみれになった旗を使い、仕事を失ってしまった地元の人を雇用しながら、「漁業の再生と復興を願うこの街への祈りのカタチ」としてブランド「funade~結日丸~」が立ち上がりました。

お気に入りの大漁旗を使ってのオリジナルピアス作り

いよいよお気に入りの大漁旗の切れ端を使ってオリジナルピアス作りです。 「大漁旗がこれだけカラフルなら、デザインは無限大ですよね」と意気込むまりあさん。実際に販売されているブレスレットなどアクセサリーは一つ一つ手作りで、どれも表情が異なるまさに唯一無二のデザイン。「それぞれの想いを感じ取ってぜひお気に入りを見つけてほしい」とオーナーの田中鉄太郎さんは伝えます。

細かい位置をようじで調整 

「海が大好きなのと、今回の旅を通して石巻と女川のキラキラした穏やかな海が印象的だった」と、青系の大漁旗をチョイスしたまりあさん。色合いを考えながら旗の生地を並べ変えたり、装飾の白い砂を散らしたりと細かい作業が続きます。
今回の旅でまりあさんが感じた思いをたくさん込めて作りました。 どんな仕上がりになるでしょう?

三陸の風に揺れる、海をイメージしたピアス

見事、きれいな海色ピアスが完成しました!風に揺れキラキラと耳元で光る青色は、海の波さながら。「この地に伝わる伝統的な大漁旗が形を変えても愛されるってすてきですよね。日本がどんなにグローバル社会になっても、昔ながらの伝統はずっと大切にしていきたい。例えば、季節ごとの行事などをずっと大事にできる家族でいたいなと思います」。
海外経験が豊富なまりあさんだからこそ、そんな強い想いがあるのでしょう。まりあさんの思いがたくさん詰まったピアス。「まりあさんモデル」 として販売が決定しました!

手作り感いっぱいのアトリエの前で鉄太郎さんと

鉄太郎さんは「素材を最後まで大切に使い、誰もが楽しめる新しい物を生み出したい。人の手だからこそできることを大切に、これからもこの街で挑戦していきます」と力強く宣言。そこにまりあさんから「大漁旗で今流行りの蝶ネクタイを作ってほしいな」とリクエストが。鉄太郎さんも「大賛成!」。 新商品が店頭に並ぶのも、そう遠くないかもしれません。

2日間にわたり、女川・石巻の浜と市街地をまわる旅が終わりました。最後にまりあさんに、三陸の印象を伺いました。 「実は石巻は、震災の直後に数回訪れたことがあるんです。今回私が出会った皆さんは、その時のイメージと全く違って、復興という段階のずっと先にいた感じがします。新しいスタートにわくわくして、きらきらのエネルギーに満ち溢れていました。そんな皆さんに囲まれて私まで元気をもらえました。 女川・石巻を一言で表すなら『可能性の場所』。私が現地の人から感じた想いを、一人でも多くの皆さんに届けられたらいいなと思っています」。

東北のいま

7年たった今だからこそ見える「あの時」の場所

東日本大震災から3月で7年。人々が行き交い活気付く市街地も、津波の犠牲を受けました。7年経った今、震災の「記憶」を伝える場所に立つと、見えてくることがあります。

あの日多くの人がのぼった、大切な場所へ

眼下に広がる、被害の大きかった南浜地区には復興祈念公園が建設予定

まりあさんは、高台にある日和山(ひよりやま)公園も訪問しました。 「この下に広がる被災跡地を保存しようという動きがあるんですね。」 石巻の海が一望でき、海近くの一帯では、工事が進んでいました。

真っ青な空にそびえたつ鹿島御児神社の大鳥居

海の前の土地で町民を守っていた女川交番

旧女川交番は震災当時、海の目の前にありました。
津波や引き波で土台ごと持ち上げられ、横倒しに。鉄筋コンクリートの建造物が津波で倒壊した例は世界で2例しかないといい、津波の破壊力を物語ります。 後世に伝えるシンボルとして、また大きく変ぼうした女川町のかつての姿を思い出すため、「震災遺構」として保存される事が決まっています。

「きぼうの鐘」。がれきの中から見つかった希望

旧JR女川駅前に、4つの鐘が付いたからくり時計がありました。 しかし震災で流失。4つのうち1つが、がれきの中から発見され、「きぼうの鐘」として復興を願う町の象徴となりました。元市街地の人々を支える仮設商店街は「きぼうの鐘商店街」と名付けられました。 2017年9月末、5年半にわたる仮設商店街は営業を終了。代わりに新設されたJR女川駅前には、この「きぼうの鐘」が設置され、女川の人々の新たな心の拠りどころとなっています。

神山まりあさんからの応援メッセージ

2011年からもう7年、まだ7年。東北=震災というイメージが払拭できないまま女川、石巻への旅が始まりました。
しかし、実際に私が東北で見たもの、経験したもの全てが可能性に溢れた日本の美しい財産だったのです。
美味しい牡蠣や食事、新しい街、アイディアに溢れる人々の活気と優しさ。すべてに癒されて、寒い気候の中で心がぽっかぽかになりました。
特に牡蠣のおいしさは、しばらく東京に帰ってから会う人会う人に自慢して語り続けたほど。
一人で経験するにはもったいない。次は絶対に家族でくるんだ!と心に決め、漁師さんたちに『また来るね!』と約束しました。息子に日本の美しさを見て感じて、東京では味わうことのできない経験をしてもらいたい、そんなことを強く感じた今回の東北旅。
次はいつ行こう、そんなことばかり考えてしまいます!

神山まりあさんからの応援メッセージ

2011年からもう7年、まだ7年。東北=震災というイメージが払拭できないまま女川、石巻への旅が始まりました。
しかし、実際に私が東北で見たもの、経験したもの全てが可能性に溢れた日本の美しい財産だったのです。
美味しい牡蠣や食事、新しい街、アイディアに溢れる人々の活気と優しさ。すべてに癒されて、寒い気候の中で心がぽっかぽかになりました。
特に牡蠣のおいしさは、しばらく東京に帰ってから会う人会う人に自慢して語り続けたほど。
一人で経験するにはもったいない。次は絶対に家族でくるんだ!と心に決め、漁師さんたちに『また来るね!』と約束しました。息子に日本の美しさを見て感じて、東京では味わうことのできない経験をしてもらいたい、そんなことを強く感じた今回の東北旅。
次はいつ行こう、そんなことばかり考えてしまいます!

まりあさんが出会った瞬間、おいしい瞬間

いつも周りを楽しませてくれるまりあさん。旅の行く先々で、ちょっと興味が向いた所、笑顔になった所を紹介します。

  • 海の目の前で綺麗に整列している干物!

  • 私の背と同じくらい! 剥いた後のカキの殻

  • 初体験の漁船は意外と速かった! 

  • シーパルピアの顔パネル。ウニになってみました

  • カキ剥きの師匠! 明るくて笑顔がすてきなお母さんでした

  • 水揚げ直後の海鮮BBQは漁港ならでは。ぜいたく!

※写真はまりあさんのスマホで本人、マネージャーさんが撮影されたもの