2021.08.30
100年以上続く人気の老舗店
手土産にも喜ばれる和菓子6選
手土産にも喜ばれる和菓子6選

古代人の知恵によって生まれ、愛され続けてきた「和菓子」。
和菓子には、おいしさはもちろん、歴史、伝統、文化、手作りの技、また、四季を感じる視覚的な美しさなど、多くの魅力があります。
和菓子の起源は、弥生時代の間食だった果物や木の実だったと言われており、食べ物が少なかった当時の人々は、これらを食べることで空腹を満たしていたそうです。
平安時代の菓子は、朝廷に献上されるためのものであり、鎌倉時代には茶の湯の発展とともに、上流階級の間でお茶請けとして出されるように。江戸時代に入ると砂糖の輸入量が増え、和菓子は庶民にまで広がったとされています。
その後、和菓子はチョコ、バターなど従来はあまり用いなかった原材料による新製品開発が進み、今の味に発展してきました。そんな中でも、現代まで変わらず愛され続けてきた和菓子にはどのようなものがあるでしょうか。
今回は、100年以上の歴史を持つ老舗店のおすすめ和菓子をご紹介。特別な和菓子を、自分へのごほうびや、大切な人への手土産にいかがですか?
100年以上続く老舗店の厳選和菓子6選

安政4年(1857)創業の「榮太樓總本鋪」は、細田安兵衛(幼名栄太郎)が自らの名前にちなんで屋号を「榮太樓」と改めたことで幕を開けました。江戸時代には「榮太樓」が焼く金鍔は「大きくて甘くておいしい」と魚河岸の商人や軽子たちから評判をあつめたそうです。 無添加自然発酵のくず餅 日本で初めての手づくり最中 屋号に因み虎の模様に焼き上げたどら焼き 日本を代表する老舗和菓子の羊羹 お茶屋いち押しの抹茶スイーツ
元祖くず餅 船橋屋の「くず餅」(東京都)
それがまたたく間に参拝客の垂涎(すいぜん)の的となり、いつしか江戸の名物の一つに数えられる程の評判となったそうです。
たねやの「ふくみ天平」(滋賀県)
虎屋本舗の「虎焼(とらやき)」(広島県)
つぶ餡は工場長が1人で選定した北海道産小豆を使用。熟練の職人が毎朝、その日の気候と豆面の機嫌を伺いながらゆっくりとこしらえていきます。
しっとりとした口あたりのカステラ生地は、新鮮な瀬戸内産地鶏卵とアカシア蜂蜜をぜいたくに使用し、ふんわりと焼き上げました。口あたりの良いしっとりとしたカステラ生地と粒あんの絶妙なバランスをお楽しみいただけます。
虎屋の「小形羊羹」(京都府)
羊羹(ようかん)に欠かせない寒天は、天草(てんぐさ)などの海藻を原材料とした日本の伝統食品。ここで使用する天然の糸寒天は、雨や雪が少ない寒冷な山間地の指定工場にて、昔ながらの製法でつくられています。特性が異なるいくつかの種類の海藻をブレンドし、虎屋が指定する品質に仕上げていただいたものを使用しています。
伊藤久右衛門「宇治抹茶だいふく」(京都府)
「抹茶あん」を包むのは、独自の製法で作った大福生地。通常の生地は冷やすと固くなってしまいますが、この生地はふんわりとやわらかさを保っています。
創業100余年の老舗和菓子店が丹精込めて作った伝統銘菓を、ぜひご自宅で。

最近では、エシカル(環境配慮、持続可能な取り組み)を推奨している老舗店も増えてきています。こだわりがつまった老舗店の人気銘菓を、ご自宅や手土産にいかがですか?