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人と自然が共生する暮らし方
パーマカルチャーデザインとは?

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人と自然が共生する暮らし方<br>パーマカルチャーデザインとは?の写真

パーマカルチャーとは、パーマネント(永続的な)とカルチャー(文化)とアグリカルチャー(農業)をかけ合わせた造語です。「持続可能な農業をもとに永続できる文化、つまり、人が自然とともに豊かになるようなデザイン体系」のことを意味します。一言でいえば「持続可能な暮らし方」です。

今回は、有機農家 農園てとて 深瀬隆治、雅子さんのパーマカルチャーを実践されている様子を紹介しながら、私たちも普段の暮らしの中で、今日からできるヒントや方法をお伝えします。

持続可能な暮らしの知恵を有機農家さんから学ぼう

パーマカルチャーは、1970年代にオーストラリアのビル・モリソン、デイヴィッド・ホルムグレンが提唱しました。そこには、私たちが持続可能な暮らしをしていくための知恵がたくさん詰まっています。

そのデザイン体系は、深瀬さんも有機農業をしながら、暮らして行くなかで、大切にしていることだといいます。

具体的に
(1)自然をよく観察すること
(2)伝統的な暮らしや知恵を学ぶこと
(3)現代の適正な技術を融合させること

これらのことをわかりやすく、深瀬さんが語ってくれました。

この「持続可能なデザイン」というのはざっくり言うと農園や庭や家屋のデザインなどです。
くわしくはパントリーや薪ストーブ、キッチンガーデン、生ごみ堆肥システム、微生物や水性植物を利用した水の浄化システム、鶏小屋、倉庫などいろいろです。


そのような物理的なものだけでなく、余剰物の分け合いから不用品のシェア、種の交換会、お互いの技術のシェア、地域コミュニティーのデザイン、地域通貨まで含み、人が作りだすコミュニティーまでも言及しています。


いずれも自然素材や自然エネルギーを機能させ、エコでゴミにならず、むしろ素材を生かすような仕組みでそれぞれを配置します。


日本では、日本の暮らしにあった生活様式や深い知恵や伝統が数多くあります。それを再発見し生かすこともパーマカルチャーでは重要になります。

深瀬さんが伝える具体的な「パーマカルチャー」の実践

さらに、深瀬さんのノートから「パーマカルチャー」の例をいくつかご紹介します。

■ シュタイナーの小学校のトイレの浄化システム

シュタイナーの小学校のトイレの浄化システム
深瀬さんのノートより:シュタイナーの小学校のトイレの浄化システム

(1)嫌気性微生物で分解
(2)水生植物のヨシのベッドで水質浄化
(3)フローフォームで浄化
(4)ビオトープ池へ 池の水辺で野菜(タロイモや空芯菜などの水の好きな野菜)を育てる

■ ハーブスパイラルガーデン

ハーブスパイラルガーデンの仕組み
深瀬さんのノートより:ハーブスパイラルガーデンの仕組み

土を山状に盛り上げたものに岩や流木などでらせん階段状にハーブの植え床を作り、生育環境の違うさまざまなハーブを栽培できるようにしたもの。(多機能キッチンガーデン)

・スペースが少なくても効率よく空間を分けて生かせる。
・高低差で乾湿が創出でき、かつ南北で日なた、日陰ができる。

⇒日当たり良く、乾いた環境が好きなハーブ:ローズマリー、ラベンダー、タイムなど
⇒日陰が好きで湿ったものが好きなハーブ:ミント、シソ、パセリ、ナスタチウムなど

■ コンパニオンプランツ

先日紹介したコンパニオンプランツもその1例です。

深瀬さんの畑より:秋から冬のパセリのしげった様子
秋から冬のパセリのしげった様子(深瀬さんの畑)

深瀬さんが畑の様子について語ってくれました。

「ナスの陰にパセリを植える」は、パセリの香りでナスの虫を防ぎ、パセリは暑さに弱いので日陰でなんとか夏を越せます。冬になると寒さでナスは枯れますが、パセリは秋冬が本番、ナスが枯れた分、日光注ぎ元気にモリモリ育ちます。「ナスとパセリ」というたった2つの組み合わせですが、空間と時間をうまく分け合い、いくつかの機能を生み出し互いが良く育つ関係になっています。


ただ、地域性があります。ここ数年の温暖化では熱すぎて夏に平地ではパセリはかなり育ちにくくなっています。観察が必要だなと思います。

■ 草マルチ

深瀬さんの畑より:たけのこの皮の天然のカバー「草マルチ」
たけのこの皮の天然のカバー「草マルチ」(深瀬さんの畑)

刈った草などを周りにドーナツ状にしいて「草マルチ」します。根圏が保護され、保湿性が保たれ、堆肥化してゆく草も微生物層に良い影響を与え、発根が促されます。

深瀬さんの畑より:植えたばかりのネーブルの木にドーナツ状に草マルチ
植えたばかりのネーブルの木にドーナツ状に草マルチ(深瀬さんの畑)

人に環境に「一石二鳥」それがパーマカルチャー

深瀬さんのパーマカルチャーの体験は、学生時代にありました。その時のことを語ってくれました。

学生時代にパーマカルチャーとは何ぞやと思い、ニュージーランドとオーストラリアのパーマカルチャーのコミュニティーをいくつか訪ねました。そこで見たものは、それは特別な技術ではなく、今までにあった伝統や文化の寄せ集めのようなものでした。


そこで出会った方々はフランクで大雑把(おおざっぱ)、思い立ったら即行動。いいなと思ったら、やってみよう! という気負わない性格を目の当たりにして、「あ、こんなに簡単にできるんだ!」とかなりハードルを低くしてくれました。


できない理由を探すのではなく、できそうな所からやってみる!


「プランターにハーブを植えてみた」「米のとぎ汁をプランターにやってみた」そんな感じでよいのです。そのひと手間で少しの水質浄化と野菜の肥料となり元気に育ち、新鮮なハーブサラダが食べられるといったワクワクがあります。


人に環境に「一石二鳥」それがパーマカルチャーですかね(笑)
できることから、いえ、楽しそうな所から取り組んでみてください。

深瀬さんの言葉を借りると「自然のなかの時間の重なり、空間の重なりをうまく利用し、それぞれの機能を重ね合わせること。モノカルチャーではなく、多様性を生かすこと」がパーマカルチャーの原理の1つと言えます。


この記事に関する商品はこちら

農園てとてさんの有機野菜セット
農園てとてさんの「有機野菜セット」

旬の有機野菜が盛りだくさん入ったおまかせ有機野菜セットです。
種類も豊富で、それぞれの野菜には、使い方やレシピのメモが同封されているのも人気です。時期によっては、深瀬さんの手作りの加工品も入っていることも。

生産者紹介

農園てとて 深瀬 隆治さん、深瀬さん

深瀬ご夫婦さん

大分県 由布市の山間部で、農薬や化学肥料をを一切使わず、環境に負荷をかけない、次世代に続く有機農業に取り組んでいます。ご夫婦ともに大学の農学部で学び、南房総市(旧三芳村)で有機農業の研修後、九州で農地を探し、2000年に新規就農。豊富な知識と経験で多品目の有機野菜、米、麦などを栽培しています。固定種、在来種の野菜、種にこだわっています。有機JAS認証農家。古民家を再生し、民泊の受け入れもしています。

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