2021.10.11
秋は果物の甘みを料理の味方に♪
いちじくや柿、りんごの副菜

9月は野菜の端境期(はざかいき)ですが、いちじくや柿、ぶどうやりんごなど、秋の味覚を楽しめる果物が並びます。野菜が少ない分、秋ならではのおいしい果実をつかったレシピもおすすめです。今回は簡単でおしゃれなひと皿になるレシピをご紹介します。
香ばしいなすの香りといちじくの甘みが◎
「いちじくと焼きなすのバルサミコマリネ」

そのまま食べてしまいがちな果物ですが、その香りや甘みを料理に生かすと、より深みのある味わいで、見た目もおしゃれなひと皿ができあがります。 普段の食卓にも、そのような一品があるとテーブルが華やぎます。
今回使う食材、いちじくは傷みやすい果物なので、お店などで買うときは、新鮮なものを選びましょう。熟れて少し柔らかいものが甘みをたくわえ、おいしいですが、料理で使う場合は、柔らかすぎるものを選ぶと潰れやすくなりますので、ご留意ください。
こちらのレシピは、グリルで皮ごと焼いたなすを使うことで、焼きなすの香ばしさといちじくの甘みのバランスを楽しめる一品です。その2つの味をつなぐのが、バルサミコ酢。積極的に料理にとりいれたいお酢の1つです。 ぜひ、お試しください。
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材料(4人分)
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・いちじく(中or大) 2個
・なす(中) 1本
・バルサミコ酢 小さじ1 -
・天然塩 1つまみ
・黒こしょう 少々
・青じそ 適量
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・いちじく(中or大) 2個
作り方






<レシピのポイント>
このレシピのポイントは2つです。
1つめ。なすは皮ごとしっかり焼きます。皮ごと焼くことで、水分を中にとどめ、みずみずしい仕上がりになります。
2つめ。いちじくの皮が苦手な方はむいて使いましょう。柔らかすぎるいちじくは、崩れやすいので、熟しつつも、ハリのあるものを選びましょう。
バジルなど、お好みのハーブを加えてもおいしく仕上がります。ぜひお試しください。
シャキシャキとした食感も心地よい
「柿と生ハムと水菜のサラダ」

甘みのある果物は、少し塩気のある食材との相性が良いです。今回は、柿と生ハムを和えただけの簡単サラダをご紹介します。
柿は甘めで、柔らかすぎない程度に熟したものを選びましょう。柿の甘み、生ハムの塩気、水菜のシャキシャキ感があいまって、おいしく爽やかな味わいを楽しめます。
生ハムは、発色剤や着色料、保存料など、添加物が入っていないものを選びましょう。肉の加工品を選ぶ時のポイントです。
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材料(4人分)
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・柿 2個
・生ハム 4枚
・水菜 1把 -
・天然塩 1つまみ
・黒こしょう 少々
・オリーブオイル 小さじ2
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・柿 2個
作り方




<レシピのポイント>
このレシピのポイントは2つです。
1つめ。柿は甘みをしっかり持ったものが、生ハムの塩気とのバランスが良いです。
2つめ。オリーブオイルは、オーガニックエキストラバージンオリーブオイルがおすすめです。
くるみの代わりにアーモンドなど他のナッツを入れてもおいしいです。
秋から冬の定番副菜
「りんごとほうれん草の白あえ」

りんごは、夏の後半くらいから出回りはじめ、寒くなるにつれて、甘みが増すように思います。そのまま食べたり、デザート作りによく使われますが、料理にも積極的に使って欲しいビタミン豊富な果物です。
今回は、りんごとほうれん草をつかった白あえをご紹介します。ほうれん草でなく、春菊や小松菜など、手に入りやすい青菜でお試しいただいてもおいしく仕上がります。有機栽培のりんごを使っているので、皮ごと使っています。有機栽培のものが手に入りにくいかと思いますので、その際は、農薬の使用が少ない特別栽培、減農薬のものを選ぶと良いでしょう。
豆腐の柔らかな食感の中に、りんごやほうれん草のシャキシャキとした食感が良く、飽きのこない一品です。
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材料(4人分)
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・りんご 1/2個
・ほうれん草 2束(200g程度)
・木綿豆腐 200g
・きび砂糖 大さじ1 -
・ピーナッツバター(無塩)大さじ2
・天然塩 少々
・白みそ 小さじ2
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・りんご 1/2個
作り方




<レシピのポイント>
このレシピのポイントは、3つです。
1つめ。ねりごまの代わりに、ピーナッツバターを使うことで、香ばしく、クリーミーに仕上がりになり、りんごとの相性も抜群です。
2つめ。豆腐は、大豆の旨みをより味わえる木綿豆腐を選びましょう。水切りは軽くで大丈夫です。
3つめ。すり鉢で滑らかになるまでよく擦ることで、口ざわりが良くなります。
豆腐のタンパク質、野菜のビタミンが豊富でバランスの良い副菜です。ぜひお試しください。

「フルーツの甘みを味方につけたレシピを楽しむ」
今回は、農薬や化学肥料を使わずに育てられた果物を使いました。有機栽培のものを手に入れるのが難しい場合は、その際は、農薬の使用が少ない特別栽培、減農薬のものを使うと良いかと思います。料理に使う甘みを果物にすることで、フレッシュでジューシーな味わいを楽しむことができます。
今日もいろいろな食材をおいしくいただけることに感謝したいと思います。ありがとうございます。
料理家プロフィール
横山 亜紀 さん

オーガニック食 料理家 / ウェブデザイナー
デザイナーでありつつ、有機野菜、オーガニック食材を使う料理家。有機農家さんを訪ね、各地のおいしい有機食材を探しています。オーガニック食材専門店 Be Organic Marketの店主(現在ネット販売)。デザインセンスを料理の色や盛りつけにも生かしている。Cleval Inc. 代表取締役。
Be Organic Market ヤフー店
Be Organic Market (外部リンク)
Have a good recipe!(外部リンク)
Instagram(外部リンク)
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大分県由布市の山間の村にある、農園てとて 深瀬さんの農薬や化学肥料を一切使わず、上質な肥料などを使って、丁寧に作られた有機野菜のセットです。旬の有機野菜をつめあわせて産地直送します。
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